本気のヤツ、ちょうだい?

ジャニヲタの記憶を記録にするところ。

LUNGSを観劇した。

縁会って観劇してきました。

 

基本的にはTwitterで様々なことを考えさせられた、とか自分の未来について考えた、などなど。割と肯定的な意見を持つ女性が多かった。「観た後、私は何を考えるんだろうか」と、楽しみにしていました。

この作品をみて、どう感じたかを残したかったため、残すことにしました。また、結論から言うと「共感できなかった」という感情が大きかったために、個人的に心が折れそうになり、客観的に見て救いたかったという目的もあります。(烏滸がましいながら、万が一同じような人がいたら、1人じゃないよ〜っていう記録のためにも)

 

以下は私が個人的に感じたことなので、評価ではないことを前置きしておきます。役者さん方のお芝居や、舞台の演出などなど、1つの作品としてはとても面白かったです。

以下には感想と共に、一部公演内容を記載する可能性があります。

 

私という人間(前提条件)

  • 結婚はするつもりがない。
  • 結婚願望はない。
  • 恋愛に興味がないとかではない。
  • 子供は全く望んでいない。(機能はあるが求めていない、育て上げる自信が全くない)
  • 修士課程に片足突っ込んでいた。
  • 理系

下の2つは物語の性質上、必要かと思われたので記載。

 

完全に個人的な感想

Twitterで感想をみていて期待していたほど没入できなくて、モヤモヤとした気持ちに苛まれました。これに入り込めない、この役柄のFに共感出来ない。勿論Mにも出来ない。ヨーロッパの陪審員になった方がリアリティあるレベルで、私だけが蚊帳の外、そんな気持ちになりました。

多分モヤモヤした原因は、舞台の中身ではなかったと思います。舞台を観た方々のポジティブな感想として「女性はこれを観て何かを考えるだろう(ニュアンス)」、「女性の心理が描かれていて(ニュアンス)」などといったものを沢山観てしまったからだと思います。固有の役名がないからこそ、女性、男性の代表のようになってしまう(だから広く刺さるんだと思いますが)のでしょうか。Mが、Fが、ではなく、「女性は〜〜」みたいなデカ主語感想が多かったように感じられました。(それぞれの感じ方であり、悪ではない)

ざっくり言うと、「これに共感できなかったり、これを観て傍観者にしかなれない私は女性としてマズイのではないだろうか?」と感じてしまったわけです。そして観た後の自信喪失感がとんでもないことになってしまいました。

勿論作品としては、端々に自分の中にもFと似ているところがあるな、なんて思えました。例えば貞操観念のソレとか、Fの湿り気みたいなとこ、二酸化炭素の話も(理系で環境について学ぶ機会も多かったので、すぐにそういうところに頭が飛ぶ)。それに場面転換のようなものがないので、役者の声のトーンのように小さなきっかけだけで数分、数年と時間経過してしまうというのも、とても面白かったのです。

ただ、口論していたりクロストークばりに早くやり取りしているのを聴いているのが苦手だったので、そういう場面で冷めてしまうということは数回ありました。「女性特有の話を聞かない感じ」みたいな表現がちょっと辛かったのですが、本当にそれ以外は「面白いよな〜これ」という気持ちで観られたんですよね。

 

なんでそうなったのか

長くアカデミックな世界にいるFについては若干の親近感を覚えましたが、やっぱり置かれている状況やそもそもの価値観、人生設計が違うからなのかな、と感じます。

私の人生には結婚や妊娠、出産という計画は中学生の頃からありませんでした。加えて、現在もそのような予定の影すらなく(笑)、そもそもそう言ったことに思考の時間を割いたことがない、割くつもりもない、という人間だからでしょうか。

私にとっては、そもそも舞台のあらすじ、設定が、とても非現実的なものだったのです。二酸化炭素の排出量について考える方が、まだ身近に思われるほどです。

大大大前提として、結婚や子育てを人生の中で当たり前のイベントだと考えている方が多いと思います。もちろん、このご時世、生涯独身!と決めている方も少なくはないと思うのですが、周囲を見ていると少数派なんだろうな、という気持ちになります。普段から気にしているわけではありませんが、舞台の没入度の差で、自身が少数派であることを突きつけられた気になり、勝手に不安になったんですかね。

 

考え方は人それぞれであることは勿論ですが、当然神山くんのファンは女性が多いので(女性からしたら結婚、出産は当たり前のように設計に入っていたりする?)、少数派のように感じてしまうだけかもしれません。男性が観たらまた違うのかもしれません。

ですが、少数派になる、という感覚って、モノによっては結構不安になるんだなぁと思いました。

 

観た瞬間もっと書きたいこともあった気がしますが、期間をおいて風化しつつあったので終わりにします。

 

同じく、理由はともかく、没入できない人(いないかもしれませんが)、もしいたら私もだよ〜!という人間がいますよという支えにしていただければ幸いです。