オセローに行ってきた。

オセロー。

神山くん推しなので、もちろん足を運ばせて頂きました。2Fのドセンでものすごーく見やすいお席。神さまサンキューって感じです。

結構色んなファンの方が、神山くんのメンタルや体調が心配だという声をあげていましたが、私としてはキツイだろうけれど乗り越えられる人で、プロとしてしっかりお仕事するんだろうなあと思っていたので舞台全体を見られたらそれでよかったんですね。なので個人的には有り難いお席でした。(こんな言い方すると冷たい感じに見えますかね〜)

私としては、シェイクスピアの悲劇は苦手というか、あまり好きではないんですよね。映画も洋画でハッピーエンドが好きだし、舞台でも安田くんの舞台にはなりますが「トラストいかねぇ」とか、なんだかんだ笑って終われる舞台が好きなんですよね。「ジュリエット通り」とか重たくて重たくて死ぬかと。

なので今回、純粋に楽しめるのかな〜と不安になりました。ていうか、オセローって重さとかその仄暗さっていうのを決めるのはイアーゴーだよなあと、ちょっと勉強した時に思ってたので、神山智洋のイアーゴー次第かも知れないと思ったわけです。もちろん、オセローの悲しみも関わるとは思うのですが、人の悪意というのが私はどうも苦手なので。

軽く勉強したとはいえ相関図とあらすじだけですから、不安でしたけども、舞台自体はものすごくわかりやすくなっていたように思いました。なので1幕と2幕の幕間はほっと一息できました。

このblog自体はをたくの雑記なので、とりあえずざっくりと書き連ねていこうと思います。

・神山くんのスタイルやっぱ舞台向き

顔が小さすぎるよりかはそれぐらいが。

・動ける俳優って本当に宝物

役者志望でダンスって最低限って言われるんですよね。最低限以上の働きができるのは彼の強みですよね。そういう意味ではジャニーズ全員役者としての資質ありだと思っています。VBBのダンスも素敵でしたね。身のこなしが軽い役、本当に神山くんにお似合いですね。保護したい。

・神山くんのイアーゴー、いい意味で若い

1番私が懸念してた、悪意からくる後味の悪さなんですが、若さが故に暴走したかのような、悪意を上回る野心と情熱が強く感じられました。もちろん野心→悪意、となっているので元より無いものではありませんが、悪い奴を演じ切ってただただ悪、というよりは、信念を持った悪だったので共感度が高く、心寄せられる場面もいくつもありました。

なので観る前は「イアーゴー最悪やなほんまクズやな」という気持ちになるのを覚悟してたんですが、実際に観ると「イアーゴーも必死で生きていた、根っからの悪じゃなくて彼も人間だったんだ」と思えたので、個人として納得のいく幕引き、といった感じでした。

まぁーーーー、もしかしたら、これらは元の神山くんの熱量をある程度知っているからこその感想だったのかもしれませんが、予習段階よりもイアーゴーを認められたのは神山くんのお陰でしょうか。

・観客はぐいぐいイアーゴーの脳内に

引きずりこまれるような錯覚。イアーゴーの脳内の策略から全て無理矢理覗かされてるような感覚です。脳内に入り込んでいくと、自然とそれより浅いその舞台の中身自体にも入り込んでいる感覚。緊迫感がすごかった。

観客は誰に1番移入したんだろうか。私個人は、エミーリア辺りでストーリーに入り込んでた気がする。結局イアーゴーを愛してしまうって感じの、そんな感じの！不可抗力な感じの！！！もうそろそろ文字にならなくなりそうです。

・新橋演舞場のお蕎麦おいしい

おいしかった。

・お弁当もう少しだけ用意してほしい

買えなかった。(笑)

これぐらいが当日思ったことですかね。

後日webにて神山くんも気持ちを吐露していましたが、やはりしんどかったんですね。しんどいでしょうねー。人を画策して貶める役だなんて、しかも嘘つきまくりの姑息な野郎ですもんね。でも、若い時ってそういう時あるよね、なんてしみじみできるくらい人間臭くて、余計にしんどいんやろうなーと。

体力も、メンタルも絞り出して1ヶ月公演駆け抜けたんだろうなと思うと、神山くんには再び大きな拍手を贈りたいですね！

神山くんのファンでよかったなーと思えた舞台でした。